第一章 幼少期:牛若丸の激闘②

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『待っ!待って!!』 {ズバッ!!!} 『………』 『…? 貴様…カラス天狗じゃないのか?』 牛若は髪の毛を切られただけであった なんでも天狗の髪は非常に硬く人間の力では到底切れるものではないらしい  天狗とは妖怪の一種であり妖怪界でもトップクラスのエリートであり 中でも剣術では右に出るものはいないと妖怪の中では騒がれている一族である。 まるで義経を妖怪にしたような話であるが  天狗と、ひとくくりにしてもいろいろな種類があり種類ごとに伝えられる奥義が違ってくる まずは、一般的に知られられている天狗は“山天狗”とされ 人の心を読む力がある。 山天狗とよく似ているのだが“森天狗”と呼ばれ姿を消せる力がある。 天狗礫(てんぐつぶて)と呼ばれる妖怪もいるが姿を隠した森天狗の仕業なのかも知れません。 そして、カラス天狗ですが天狗族の、はみ出し者とされ非常に悪の心が強い妖怪とされている。 カラス天狗は時空をあやつる力を持ち悪行に使う者もいるが、捕まえようとしても過去に逃げられれば、どうしようもないわけである。 牛若は真剣に妖怪の話を聞いていた。 『フフフッ』 伊勢が笑うのも無理はない なぜならこの時代も妖怪なんてものは、信じられてなかったからだ。 『私の話、嘘だとはおもわないのですか? 時空を超えるだとか人の心を読むとか…』 伊勢は笑いながら問う すると牛若は… 『私はまだ小さい子どもであります。 ゆえに、知らない事など星の数ほどある。 ですから知らないものは知りたくなるのが人間の心であると思っています。 それに私はあなたが嘘をついてるとは考えてにくい… とても嘘をついてるような話ではなったからですから。』とそう答えた。 伊勢は呆気に取られた顔をしたが、天狗のはなしを続けた  そんな最強のカラス天狗が人間になんのようかいうと ここの忍者の奥義である 【百獣擬態】を盗もうとしているらしい
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