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「俺だって人間なわけで、好きな奴だって出来るわけですよメイさん」
ずっと好きだった
今でも好きだ
でも俺には告白なんて出来るわけがない
幼馴染みなのだ、俺達は。
「教えてよ」
「ちょ、おいコラ。何涙拭ってんだ。泣いてろよ」
「泣くなって言ったじゃない。それに私の好きな人知ってるくせに…アンタが教えてくれないのは不公平よ」
「…お前だって知ってる」
「誰?ミリィ?ローラ?レイラ?」
「そいつらに全く興味がない」
「女の敵よ」
「そう、女の敵なんだよ」
「…男が好きなの?」
「正確には、お前が告ったフィールが好きだ」
あーあー。
目ぇ見開くなよ頼むから。
サラッと流してくれ。
「…嘘」
「あ?お前が不公平だっつーから教えてやったのになんだソレ」
「……幼馴染みじゃない」
「そうだな」
「……親友でしょ」
「親友だな。気持ち悪いなら気持ち悪いって言えよ。そっちのほうがスッキリする」
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