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ちゃんと分かってた
フィールと結ばれない事
俺とフィールは親友で
ガキの頃から一緒だった
押さえ切れなくなったんだ
フィールが苦しい時や悲しい時、そばにいたいと思ってしまった
回りの目を気にせず
抱き締めたりしたいんだよ
「言わないわ。そんな事」
「へぇ?」
「私とカインは同じじゃない。同じ"好き"なんだから」
回りがどんなに暗くても
君は明りで溢れてる
回りが俺を突き放しても
君は腕を掴んでくれる
そんな君を好きになった
一人の人間として。
「さーんきゅ」
「謝らないでよ。…告白しないの?」
「出来るわけないだろ。あいつに取って俺は親友で友達で幼馴染みで。告白なんてしたら嫌われる。だから告白なんてしない」
メイが羨ましいよ
好きだと伝えられる
それが自然に出来る
好きだから好きと言える
俺はフィールのそばにいて
それが出来ないんだから。
恋人になれたら
どんなに幸せだろう
好きと言えたら
どんなに幸せだろう
好きと言う当たり前の感情さえ
君の前では言えなくなる
「俺女が良かったなぁ…」
「気持ち悪い事言わないで」
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