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「カインッ」
メイと話をした数ヶ月後、フィールが嬉しそうに笑いながら俺の肩を叩いた。
俺たちはもうすぐ高校を卒業する。メイはあの後新しく好きな人も出来て今度は両想いに成功した。楽しげに彼氏と会話しながら歩いていたのを見掛けた事もある。
幸せ そうだった
それでも俺の日常は変わらない
「カインカインカインッ」
「うっせ。……何?」
「D組のリリィと付き合う事になったんだっ」
俺の日常が
終わりを告げる
フィールが幸せなら
それで
「良か……ったな…」
「ありがとうっ」
フィール
愛しのフィール
もう二度と俺は日常に戻る事はないだろう
それでも君のHAPPYENDを望むんだ
届かない恋だと知っていても
俺はずっと君だけに恋してた
END
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