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2､3回の呼出し音の後に
『もしもし？』
と、少し若い声がした。
ちなみに、ケータイに掛けています。
「もしもし、母さん？」
『純？珍しいわね……どうしたの？』
少し驚いた様子で尋ねてきた。
無理もない。
俺は今までに一度しか、母さんに連絡したことがないからだ。
「うーんとね、実は困ったことになったんだ」
『何があったの？話してみなさい』
本当に心配だ、という様子の母さん。
「ありのままに起こったことを話すよ。
僕の娘が未来からやってきました。
何を言っているかわからないかもしれないけど、自分でもよくわからないんだ……。
でも、頼れるのは母さんしかいないんだ。
信じてくれるよね？」
『……うん、信じるわ』
何故か、静かな喋り方だった。
「信じてくれるんだ……ありがとう」
『自分の子供を信じられなくなった時点で親失格よ。それに……』
最後の方は何故か言葉を濁していた。
「それに……どうしたの？」
『言わなきゃならないわよね……実はね、純』
この後、俺は母さんから驚愕の事実を知らされる。
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