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……とりあえず、俺1人じゃなんにも出来ないから警察にとどけるか。
「…俺、蒼(あお)って言うんだけど、ちょっとついてきてくれないかなぁ?ぃゃ、あの全然怪しくないから…」
って言ってる時点ですでに怪しいじゃんー。
目の前には六歳くらいの女の子。
そして、怪しく話しかける俺は誘拐犯にしか見えない……。
「ぃぃょ。」
「…ぇ!?」
小さな声だったが確実に聞こえた。ぃぃょと言う声が……。
少しは怪しめ。
「…おまわりさんの所は嫌だけど」
なにこの子ー。
俺一言もおまわりさんの話ししてないよ?
ってことは
この子は一回悪いことをしておまわりさんにお世話になったと?
「なってないよ。」
……。
「なにが?」
「おまわりさんのお世話になってない。」
…ぇ?
読める?
…俺の頭の中読めるのー?
「…読めないよ。」
…読めてるじゃん
「やめてー。読まないでー。」
「じゃあ、おまわりさんの所じゃなくて蒼くんの家連れてって」
……俺を、誘拐犯に仕立てあげる気か?
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