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日が沈んで、エレクトリカルパレードに、打ち上げ花火まで、一日中遊び尽くした。
それでも全てを見て回ることはできず、名残惜しそうに園内を出るあたしに、
「また来ような。」
と、朝陽が微笑んだ。
あたしはお土産に買ってもらった大きなミッキーのぬいぐるみを脇に抱え、
「うん!」
と大きくうなづく。
それから駐車場へ行き、
ゆっくり手を離して、車に乗り込んだ。
ほんとに一日中つなぎっぱなしだった手は、汗でびっしょりになっていて、
お互い顔を見合わると、照れながら笑った。
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