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窓の外の景色が、次第に見慣れたものになり、家に近づいていることが分かると、
急に寂しさを覚えた。
会えるのはすごく嬉しい。またすぐ会えるのもわかってる。
だけど、こうやって送られて自宅に帰るときはいつも寂しくなる。
…もっとそばにいたい。
そう思うけど、言葉には出せない。
…まだ高校生のあたし。
朝陽はお母さんに心配をかけないようにと、遅くならないうちにきっちり家まで送り届けてくれる。
もっと一緒にいたい。
そんな気持ちをぐっと飲み込んで、
自宅に到着した車から降りようと、ドアに手をかけた。
……!?
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