将悟と梓

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  「梓、あのさ…」   「な、なに?」   いつもとは違って真剣な表情の将悟に、 梓は少し戸惑いながら答えた。   「俺………これからも、お前をいじめ続けていきたい!!!!」     ドアの陰から覗いていたクラスメイトたちは、 今すぐ将悟を殴りに行きたいと思った。   何かが違うだろ!!!!   しかし将悟は、決まった…という顔をしている。   梓は、はぁ!?という顔をした後、いつもの冗談かと思い、   「何言ってんの?嫌に決まってんじゃん」   と、笑いながら梓も冗談で返した。   だが将悟は、口をぽかんと開け、目を見開き、 フラッとしてそばにあった机に倒れこんだ。  
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