将悟と梓

13/23
前へ
/94ページ
次へ
  将悟にしてみれば、決まったと思ったパンチを、カウンターで返されたような状況である。   梓はそんな将悟の様子に訳が分からず、 とりあえず駆け寄った。   「ど…どうしたの将悟!?なんなの?」   弱々しい声で将悟が答えた。   「…ふっ、勇気を振り絞った告白をそんな明るく断られたら、俺だってショック受けるっつーの…」   告白!?!?!?   梓にそんなのされた覚えはない。   「し…将悟、今、告ったの?」   「そうだよ…」   「その…あたしに?」   「他に誰が居るんだよ」   「じゃあ、あたしと…つっ付き合いたいの?」   「だからそう言って…」  
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加