将悟と梓

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  「~~やっぱやだ!!こういうことって、こんな風に言うものじゃないでしょ?!」    こんな所で、こんな時に。できないよ。 我慢しきれず梓は叫んだ。    次の瞬間、 梓の体がふわっと浮かび上がった。   将悟が、梓を持ち上げたのだ。   いわゆるお姫様抱っこ。   梓はますます恥ずかしくなり、将悟の胸に顔をふせた。   交差点を渡りきり、 将悟は歩道の隅にゆっくり梓を降ろした。   まだ少し注目を2人に浴びせつつも、周りも動き出した。  
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