将悟と梓

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  つぃに梓の頭の中で、 プッチンという音がした。    立ち止まり、そして、大きく息を吸ぃこんで、叫んだ。   「将悟のアホったれー!!彼女置いてけぼりにすんなー!!」     それゎホーム中に響き渡る大きな声だった。   たくさんの視線を受け、我にかえった梓は 恥ずかしさのあまり顔を下げて歩いた。     梓はややトロい所があり、一人ではどう行けばどこに着くか等、電車の乗り方がわからない為、置いていかれて不安になったのだ。   だからって自分、叫ばなくても… ああ、自己嫌悪。   茶色の髪を垂れ下げ、 とぼとぼと歩いていると、  梓が叫んだ場所のすぐそばにある、 大きな円柱の脇から笑い声が聞こえてきた。  
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