153人が本棚に入れています
本棚に追加
今この星はとても文明が進んでいる。
ほとんどの物が全自動になってきて、
指一つ鳴らせば部屋の電気がつき、もう一つ鳴らせばテレビがつくというような、何もせずとも時間通りにご飯が出来ている。
という様な時代になってきている。
ところが私は金も無く時代の流れに乗りきれず、家に最先端の物など一つもなかった‥。
そんな生活をしていた時の冬‥‥
あまりにも寒いのでエアコンを買う事にした。
ちなみに今の時代にストーブ、ましてやコタツなどはなくなってしまった。
エアコンの能力が以前の物よりも格段に上がり、一家族に一台で十分な時代なのだ。
私は何年ぶりかに電気屋に行った。そしてエアコンのコーナーにいけば、いくつもの種類があり。
声に反応するもの。
指パッチンに反応するものなどあったが、
私の目に入ったのは人工知能を持ったエアコンだった。
私は見た瞬間に欲しくなり、すぐに分割払いで買い、数日後にはうちにエアコンが届いた。
取り付けはとても簡単で20分くらいで終わった。
それから説明書を読み始め、順調にすすんでいると、声の選択という項目があった。
男 女
の2択だったがそこは迷わず女を選んだ。
そして全部終えて電源をいれると、
「はじめまして、これからお世話になるエアコンです。よろしくお願いします。」
と若い女の声がした。「あっ、こちらこそよろしくお願いします。」
とつい敬語になってしまった。
「まぁ、とりあえず暖房をお願いします。」
「かしこまりました。」
するとすぐに部屋中が暖かくなった。さすが最新型だ。
最初のコメントを投稿しよう!