人工知能

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今この星はとても文明が進んでいる。 ほとんどの物が全自動になってきて、 指一つ鳴らせば部屋の電気がつき、もう一つ鳴らせばテレビがつくというような、何もせずとも時間通りにご飯が出来ている。 という様な時代になってきている。 ところが私は金も無く時代の流れに乗りきれず、家に最先端の物など一つもなかった‥。 そんな生活をしていた時の冬‥‥ あまりにも寒いのでエアコンを買う事にした。 ちなみに今の時代にストーブ、ましてやコタツなどはなくなってしまった。 エアコンの能力が以前の物よりも格段に上がり、一家族に一台で十分な時代なのだ。 私は何年ぶりかに電気屋に行った。そしてエアコンのコーナーにいけば、いくつもの種類があり。 声に反応するもの。 指パッチンに反応するものなどあったが、 私の目に入ったのは人工知能を持ったエアコンだった。 私は見た瞬間に欲しくなり、すぐに分割払いで買い、数日後にはうちにエアコンが届いた。 取り付けはとても簡単で20分くらいで終わった。 それから説明書を読み始め、順調にすすんでいると、声の選択という項目があった。 男 女 の2択だったがそこは迷わず女を選んだ。 そして全部終えて電源をいれると、 「はじめまして、これからお世話になるエアコンです。よろしくお願いします。」 と若い女の声がした。「あっ、こちらこそよろしくお願いします。」 とつい敬語になってしまった。 「まぁ、とりあえず暖房をお願いします。」 「かしこまりました。」 するとすぐに部屋中が暖かくなった。さすが最新型だ。
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