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「うんっvV紗弥ちゃんのおかげで目覚めバッチリ!」
親指をグッと立てて、爽やかに笑う田辺さん。
……うん、めちゃくちゃかっこいいです。
「それは良かったです。では、バイタル測らせて頂きますよ?」
「はいはい」
体温計を手渡すと、田辺さんは素直に測り始めた。
その間に私は血圧を測る。
「うん、血圧も正常値ですね」
「体温も平熱だよ~」
「ありがとうございます」
体温計を受け取って、数値を確認してから体温計をしまった。
「じゃあ、今度は胸の音聞かせて頂けますか?」
「え~あたしの?あたしは紗弥ちゃんの胸の音がききた……」
「私のじゃ意味無いでしょ!」
「え~」
「え~じゃないです!ほら、ボタン開けて」
「はいはい」
「じゃあ、軽く呼吸してみて下さーい」
「す~……は~…」
「口で呼吸を表現しなくても良いです。後黙って下さい」
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