私と私の彼女

田辺さん

｢今すぐ答えを出さなくて良いよ。もし、退院してからもあたしと会ってくれるなら……紗弥ちゃんのアドとケー番教えてくれる？｣

｢………はい｣

｢よっしゃ。じゃあ、そろそろ病室に戻ろっかな～｣

｢わかりました。私の肩につかまって下さい｣

｢すまないね～紗弥ちゃん｣

｢いえいえ｣

………私が困ってたから、田辺さんはしつこく聞いてこなかったのかな？

私はどうすれば良いんだろ……。

家に帰ってからも、日誌もレポートを手に付かない。

暇さえあれば、メモ用紙を眺めてしまっていた。

｢どうしよっかなぁ……｣

この日私は結局日誌も忘れて悩み続け、朝泣きを見るハメになってしまった……。