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｢ねぇ、紗弥ちゃん｣
｢え？あ……どうしました？｣
田辺さんは私の手を握って放さない。
こんな事は初めてだ。
｢あたし………紗弥ちゃんが好き｣
｢……………えぇっ！？｣
い……いい今田辺さん何て言った！？
私の事が好き！？
｢……じょうだ｢冗談なんかじゃない｣
遮られた～……。
田辺さんの顔付きは真剣そのものだった。
｢あたしは、本気で紗弥ちゃんの事が好きなの。初めて会った時からずっと｣
｢あ……あの…私達年も離れてるし……｣
｢そんなん関係ない。あたしは１人の人を好きになったの。高橋紗弥と言う人を｣
こんな真剣な田辺さんの顔、初めて見た……。
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