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『大切な人』
子供と病院に入り、病室の前を歩いていた時、私の足は止まった。
病室のドアの所に優人の名前がある…。
私は中を覗きこんだ…
そこには、ベットの上で顔に白い布をかけられた優人の姿があった…
私は動揺して声が出なかった…
その時。
「愛ちゃんでしょ…?優人の母です。久しぶりねぇ。」
愛『あ…あの…優人は…』
「いいのよ…。優人はずっと前からこうなる事が分かってたのよ。愛ちゃんが気にする事じゃないのよ。ただ優人がもし愛ちゃんに会う事があったらコレを渡してくれって言ってたから読んであげて?」
私は震える手で手紙を開いた…。
「 愛へ
愛がこの手紙を読む頃には多分俺はこの世にいないと思う。俺は愛と別れる前からこうなる事は分かってたんだ。愛は可愛いから近い内に結婚して幸せな家庭を築けると思うよ。ただ1つ謝りたかった。あの時は嘘ついて本当にごめんな。
幸せになれよ。
優人 」
愛『もぅ幸せになってるよぉ…』
「ママぁ。この寝てる人誰~?」
愛『ママの大切な人!』
…終わり…
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