第二章『佑と楓』

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『ねぇ。佑のお母さんって、いつも6時くらいに家出ていくよね?何かやってるの?』   『何って、仕事だよ。夜勤。でも何でだ?』   『いや、ちょっと気になっただけ。じゃあその時間は一人なの?』   『いや、中一の弟がいるから、一人じゃない。』   『ふ~ん』 あれから大体二週間くらい経った今日、なんか楓はいつもより鬱だったような気がした。 悩みが無さそうなこいつにも、悩みがあるのか? まぁ変な事が起こらなければ良いんだが……。   その日の夜、楓から俺の携帯に一通のメールが届いた。 『よかったらうちに来ない?弟君も連れて来ていいからさ。私が夜ご飯作ったあげる。』 …と。 断るわけにもいかない俺は、 『わかった。弟は寝てるから、俺一人で行く。』 と返信した。 楓からの返信が来ないので、とにかく隣の楓宅に向かった。
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