喧嘩とスポーツを習う

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喧嘩とスポーツを習う

親父はすごいオレを可愛がってくれ、何処でも連れて行ってくれた。しかし嘘と喧嘩だけは、誰にも相手にされないぞと、良く教えられた。あまり怒らない親父だったが、オレが、喧嘩をし相手にケガをさせた事もたびたび合った。おふくろは血は、争えないと良くいっていた。相手の家に良くあやまりに、一緒に行った。家に帰ると殴られた。オレの事で、親父とおふくろも良く喧嘩をし、おふくろは、度々部屋のすみで泣いていた。オレは相手が、悪いから喧嘩になっただけなのにと、ときには、親父を恨んだ。親父はどんな理由でも相手にけがさせたお前が悪いの一点張り。まだオレは、子供なのにと理解に苦しんだ。やがて剣道を習い始めた。リトルリーグの野球も習った。剣道は、2年位で飽きて辞めた。野球は、大好きでピッチャー四番バッターで大会で準優勝〓し、チームのみんなと喜んだ。1番嬉しかったのは、親父に青色のグローブを買って貰った時には、中学になったら野球部に入るぞ、位のいきおいで、初めて感謝した。しかし監督やコーチを良く困らせた。いわゆる負けず嫌いで、納得いかないと、すぐカッとなる性格になっていたのだと今思えば理解できる。孤独だった性格から開き直りに変わって行った。たぶん妹に、親父もおふくろも付きっきりで、たらい回しにされた孤独感からわがままに変わったのであろう~しかし初めて感謝を覚えた。
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