貧乏生活

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貧乏生活

やがて妹の49日も終わり、親父とおふくろとオレ3人で貧乏生活が始まった。別に裕福な生活をしたい訳でもなくろくに服も買って貰える訳でもない、もらい物ばかり着ていた記憶がある。金持ちの友達だけは、好きになれず、良くいじめた。これ、あげる、などとオレに機嫌とりを良くして来た。雨の日なんかみんなで、遊んでも服が濡れたらまた着替えてあそぶ。しかしうちは、そうじゃ~なかった。おふくろが、また遊びに行くなら、洗濯しなくちゃいけないと、濡れたままオレは、最後まで遊び終わって家で、服を着替えていた。良くおふくろは、うちは貧乏だから、と口癖のようにいっていた。学校の遠足の時もみんな、美味しそうな弁当、オレは、何時もおにぎりばっかりそれも梅干しが入っていた。当時散髪も連れて行ってもらえず何時もおふくろに前髪を切って貰った。耳の横は、何時もガタガタ学校で女子に笑われた。子供心に金持ちになろうと自分に誓った。
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