陽明学園へようこそ

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入学式後の教室。 席は既に決まっていて、晴海の席は後ろから二番目のドア際。 LHRが始まるのを待ちながらぼんやりとしていると、自分のすぐ後ろのドアが開いて受付の男性が入って来た。 「ん?」 ばっちり目が合ってしまう。 「おう、遅刻少年。やはり俺のクラスだったか」 男性は、わっはっは、と豪快に笑いながら教壇に立ち、教卓にバシンッと出席簿を叩きつけた。 「俺は三住武蔵(ミスミムサシ)ニ十七歳独身、彼女無し。誰か紹介してくれ。科目は英語だ。以上」 軽く自己紹介を終わらせると、教室内を見渡し、 「今日の時点で遅刻者ニ名。正義のヒーローの中野政宗(ナカノマサムネ)と方向音痴の高臣晴海。明日から気をつけること」 三住は晴海と、その隣に座っている髪を肩まで伸ばしたジャニーズ系の男子を見るとにかっと笑った。 あ…この人…校門で会った人だ… 「さて、本題に入るが…」 LHRは始まったが、三住がめんどくさがりなのか、どこのクラスよりも早く終わる。 晴海は教室を出て寮へと向かった。
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