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部屋をある程度片付け終わると、政宗と共に食堂に降りた。
中に入ろうとした政宗が、うっと呟き棒立ちになる。
「どうしたの?」
横からひょいっと覗いた晴海も硬直する。
テーブルには入学式の時の先輩がうんざりした顔で座り、
テーブルの上では上半身裸に赤い薔薇の首飾りをつけた秋晴がポーズを決めていた。
「う…」
思わずたじろぐ。
「あ…きば先輩…?」
勇気を出して声をかけると、秋晴が晴海を見て微笑んだ。
「あら。はるちゃん」
「せ…先輩、何をなさっているのですか…?」
「美しいものをより美しく見せているのよ。ねぇ?観月ちゃん?」
「観月ちゃんって言うな」
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