図書室にて待ってます

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『まあ、僕はその愛に答えることは出来ないけどね』 刹那は笑って言う。 『でも、難波がいてすごく嬉しいんだ。それまで一人だったからさ』 刹那は難波の肩に触れようとし… 手が通り抜けてしまい、悲しげな顔をした。 「あれ?でもさっきは…」 「触れることが出来るのは、最初の一回。それ以外は触れることすら…」 難波は自分の手を見つめて言う。 「そう…なんだ…」 見えているのに、 確かにここにいるのに… 触れることすらかなわない。 それは…とても悲しいことのように思えた…。
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