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このマークはそういう風に使うのか、と納得しつつも慌てて彼の後を追って中に入ると、外側とは全く違う世界が広がっていた。
そこはまさにきらびやか。
花は綺麗に咲き誇り、透明な水が吹き出し続ける噴水の回りには豪華なベンチ。
その奥に見える校舎は真っ白でお城をイメージさせられる。
寮は敷地が違うようでここからは見えないが、この様子だとはっきり言って
「悪趣味…」
晴海は誰かいないかとキョロキョロと辺りを見回す。
が、学生の姿は無い。
はっとして鞄を漁り、入学式の要項を取り出す。
「しまった…」
現在時刻は九時。
入学式は八時三十分からとなっていた。
「…遅刻だ」
「そうね。遅刻ね」
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