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「うわ!!」
首筋にふっと息を吹き掛けられ、晴海は首筋を抑え相手を睨んだ。
「うふふ…。一年生って、初々しいわ…食べちゃいたい」
金色パーマで銀色の学ランが似合う綺麗な顔をした少年が優雅に微笑む。
「どうして遅刻しちゃったのかしら?高臣晴海くん?」
「何で僕の名前…」
「私は寮長の秋晴ユウト(アキバユウト)よ。この学校で私が知らない事はなにも無いわ」
優雅に髪をふわっとかきあげると、秋晴はにこりと笑う。
「ところで、体育館は向こうよ?行かなくてもいいのかしら?」
「え、あ、はい!!」
晴海は指差しされた方へ走り出した。
「さてと、私も行かなくちゃ…」
秋晴はのんびりと晴海の後を追った。
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