陽明学園へようこそ

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「痛た…」 文字通り投げられた晴海は中で尻餅をつき、尻をさすりながら立ち上がった。 「あ…」 体育館の中のほとんどの人の目が自分に集まっていることに気付き、晴海は顔を赤くする。 「こっちだよ」 ぐい、と後ろから引っ張り上げられ、驚く晴海に 「おいで」 と声を掛け、その男子生徒は歩き始めた。 連れられている間に校長の長話が再開する。 彼は晴海を一年生の後ろの席に座らせ、 「ここがキミのクラスだからね」 小声でそう言ってウインクした。 「ありがとうございました」 晴海が小言でペコッと頭を下げると、 「いえいえ」 唇に指を当て、後でねと言って彼はニ年生の席に戻って行った。
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