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名前のない僕は夏という季節に生まれたようだ。
2人の顔が僕を見ている。2人ともくしゃくしゃな顔をしていた。
僕は何もわからないからいつも泣いてばかり。
でも、2人に抱きしめられるとなぜか落ち着いて泣きやんでしまう。寝るときもいつも僕が寝るまで一緒。とても心地いい…。
毎日がこんな風に長く続けば良いのに…。
夏も終わりに近づくある夜、僕はいつものように夜泣きをした。しかし、いつもと違った泣き方で、僕も苦しくてしょうがなかった。
僕は病院に行った。
2人とも泣いている…
僕が生まれた時とは違う泣き方だった。
泣き崩れ言葉も出てない…
僕はまだ泣いていてそれを見てもっと苦しくなった。
そして、僕は泣き疲れて…寝た。
何だか心地いい…また抱きしめてくれてるのかな…
早く起きたいな…。
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