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何！足りないだぁ そんなんで戦争できるかｯ！
小隊長の罵声が聞こえる
頼みの無反動砲弾が
いや
小銃弾すら全員に行き渡らない
駐屯地弾薬庫には備蓄が少ないのが現状だった
とにかく出来る準備を急ぐ俺達だった
当時、士長の俺は連隊一中の無反動砲小隊第二分隊の副砲手、分隊長は中山三曹、弾薬手ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰは 吉田一士だ
駐屯地内あちこちで大騒ぎだ
燃料も弾薬も食料も足りない公平に分配なんて馬鹿らしい
一線に立つ俺達の部隊に渡せ！
駐屯地司令の命令が行き届かず 一部の連中によりPXの略奪があった
心情は理解出来る 俺達はそんなに多くの物品なんてありゃしない
警務隊に引っ張って行かれた彼らは戦う準備をしようとしただけだったのに
こんなんで戦えってか
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