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宿に戻った私は、水色の石を見つめた。この色がアクアマリンのはずがない。
石鹸を取り出すと、ネックレスを洗った。少しずつ、石鹸の泡が青くなり始めた。!!
やっぱり!!
すっかり透明の水晶に変わり果てたアクアマリン。この地がアクアマリンの産地だからこそ、1ドルで買えてもいいかと考えた私が甘かった。そういえばガーネットをルビーと言っていた奴だ。少しでも信じた私が悪いのだ。
私は面白い戦利品をポケットにもう一度街にでた。日はとっぷり暮れた。未知なるこの国で祝杯をあげなくちゃ。
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