第一章

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 ……いたな。  図書館から、宗が飛び出すと、残りの三人が必死に逃げているのが目に入った。追おうと思った矢先に、二人とリーダーらしき男が、二手に別れて走る。  「まずは、二人。」  宗が一瞬にして、二人組の前に走り込む。  「!!!」  二人組は、いきなり現われた宗の姿に驚き、足を止めた。  「眠れ。」  一言発するか否か、宗の手刀が、二人の首を正確に捉え、その場に倒れこんだっ!!  「……次は……。」  宗がリーダー格を方を見ると、仲間を倒された事に気がついたのか、先程より必死に走っていた。  「逃がしませんよ。」  宗が、リーダー格を追おうとした時、男の先に人影が見えた。……あれは。  男も気がついたのか、懐からナイフを取出し、人影に脅しをかける。  「邪魔だっ!!退けやがれ、このチビッ!!!」  「………チ・ビ?」  チビと言われた人物は、烈火の如く怒りを爆発させた。  「普通、170㎝あれば人間はチビって言わないんだよっ!!お前らが、ウドの大木の如く、ニョキニョキ伸びやがるのが悪いんだっ!!そんな大木が、隣でウロウロされてみろっ!俺の日照権を無いのも同然だっ!!!日にあたらなかったら、伸びる身長も伸びないだろうがっ!!」  怒りを爆発させながらも、片足を軸に大地を蹴り上げると、見事な飛び蹴りを男の頭に、ヒットさせた。  「でかいやつが、そんなに偉いのかっ!!でかければ、服の費用かさんで、家計も圧迫するんだぞっ!?それとも何か!お前は、どこぞの金持ち生徒会長と同じで、金が有り余ってるのかっ?!!」  ………律。お前は又、何か余計な事を、千幸君に言いましたね。  回し蹴りをヒットさせた人物。宗の弟、清樹 律(せいじゅりつ)の恋人でもあり、律を神官長として従える、四季神の冬、千幸 蓮華(ちゆきれんげ)であった。
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