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「遥ちゃん、私たち、出張なの♪」
「ふーん……いってらっしゃい」
母の言葉を聞き流し普通に返事を返す、主人公の遥
「だから、遥ちゃん、転校よ♪」
「ふーん、それはよか………ってはぃっ!?今なんと……っ?」
がばりと母に振り返り、聞き返す顔は………母と似た顔
その顔は驚愕に染まっている
「だ・か・ら、遥ちゃん転校よ」
二人の容姿は白銀の髪と蒼い瞳に白い肌
顔立ちは整っており、可愛いというよりも綺麗という言葉の相応しい顔
遥の場合、口を開けば少し乱暴な、と言うか、投げやりな言葉を話すが、黙って居れば女神のように気高く神聖な雰囲気を醸し出し、近寄ることすら戸惑われる………らしい(ナレーターもなぜか投げやりで棒読みである)
「……はぁ……それで?今度はどこ行くの、母さんたちは」
既に母のテンションにはなれて居るのか話を進める
「あのね、私たち、外国に行かないといけないの。期限が三年だから、流石に遥ちゃん一人で残して置く訳にもいかないし、お仕事も大変そうだからまともに家に居なさそうなのよ。だから、遥ちゃんには悪いけど、寮のある学校に編入申込出させてもらったのよ」
「……編入試験は?」
嫌な予感を感じるのか、頬が引きつっている
「遥ちゃん一人で少し前にテスト受けてもらったでしょ?あれよ♪」
思い中節があるのか、がっくりと音を立ててうなだれる
「…………そうだと思った…………」
こうして、遥の転校は強制的に決まったのでした
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