弥生18歳の誕生日

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「幸せって感じの生活は……1年ぐらいだったかなぁ…」 駅の横にあるバーガーショップでストロベリーシェイクをすすりなから呟いた。 「あいつも、ちょうムカついたし……」 二人の父親を「あいつ」と呼んだ。 その家族は、わずか3年で崩壊したようだった。 夫婦仲が悪くなり、夫の暴力から逃げる為、母親の美恵子は娘の弥生を連れて、夏休みや冬休みには実家に帰った。 早くおばぁちゃんに会いたい……。 弥生は夏休みが終わったばかりなのに、冬休みが待ち遠しかった、とタバコに火をつけて笑った。 小学5年から高校1年迄は、母1人子1人の生活。美恵子の頑張りだけが頼りだった。 「うちの昔のことなんてどうでもいいじゃん、仕事の話ししよっ」(笑) 「そうだね、でもさ、俺、ギャルとの面接初めてでさ(笑)興味あってさ」 「バカにしてる?……んと…ヤリあるんでしょ?」 「…え?やらないよ、やったらダメだよ」 「おじさんとはやるんでしょ?」 「おじさん?誰?俺のこと?」 「うん」(笑) 「やらないよ、やるわけないじゃん!」 「マジですか~?」(笑)
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