1378人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんの用なんだ?アッシュ。」
「用があるのはこっちの子。」
くいっと前に押し出され、イルに緊張が走った。
「あの、ギルド試験の通知が……。」
「あぁっ、最年少合格者だな!?確かイル=ブラッドレイ!」
余りの声の大きさに、耳鳴りがする。クラクラする頭を無理矢理起こし、おじさんに笑顔をむける。
「はい、イル=ブラッドレイは僕です。」
しまっていた手紙と、黒いプレートを取り出す。
プレートには協会の印が彫られ、無光沢で重々しい。
「確かに…、ちょっとまってろよ。」
そう言い残すとおじさんはプレートを手に奥へと消えた。
最初のコメントを投稿しよう!