第一章 出会の街角

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残されたイルは、自然と隣に立つ男に目を向ける。 アッシュと呼ばれた男は、品の良いオーラを出していた。 「ん?何か?」 「あ、アッシュさんは何ハンターなのですか?」 ギルド協会に所属する人には、大きく分けて3つの分類がある。 世界に溢れる、人間に害をなすシャドーというモンスターを駆逐するシャドーハンター。 魔石の精錬や加工を行う技術者、マテリアルハンター。 魔法や魔石、シャドーなど、魔法に関係するものを研究するスペルハンター。 アッシュの黒いマントの下は、燕尾服に近い。 服装からはスペルハンターのようだが…。 「俺?専門はシャドーハンターだよ。」 「えっ…本当ですか?」 「……。」 あからさまに嫌な顔をされた。 慌てて謝ったのだが、たいして気にしていなかったらしくニヤニヤ笑っている。
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