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だけど僕の母は早くに亡くなってしまったために晴川のおばさんとおじさんには良くしてもらっている。
「まぁ、さいわい【れい】ちゃんは、今年から社会人だから、お前が家事しなくても大丈夫だろうし。」
どうやら親父はどうしてもこの家から出て行って欲しいらしい。
「別に、この家のままで良いよ。家事も自分で出来るからさ。」
「いや、ダメだ。お前はまだ未成年じゃないか。家に一人残しておくのは、危険だ。」
親父はすかさず返してきた。しかし親父がいきなり父親らしい事を言うという事は、絶対何かある。
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