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しばらくマンガを読みながら横になっていたら…
コンコン…
ドアのノックの音が聞こえた。
ドアを開けてみると、優乃ちゃんが半泣きで立っていた。
「優乃ちゃん…」
俺は慌てて、しまってあるハンカチを渡した。
「これで涙拭いてよ…」
俺はそう言うと、優乃はそれを受け取り涙を拭いた。
「ちょっと、話聞いてくれる…?」
優乃ちゃんがそう言ったので俺はうなずき、そしてベッドに座った。
そして優乃ちゃんが話をしてくれた。
「おじ様が言ってたことはね、本当のことなの…私たち家族はおじ様達について行き、外国に行ったことは知ってるよね?」
俺は無言のままうなずく。
「最初はね…何一つ不自由してなかった…家族も居たし、おじ様達も居たから…でも、次第に大河君の事が頭から離れなくなったの。いつも優しく接してくれて、いつも一緒に遊んでくれたから…早く帰らないと他の子に取られると思って…それで私だけ戻って来たの…」
優乃ちゃんに不意打ちを言われ、俺は顔が熱くなってしまった。
「そ、そんな事ないよ! 俺は今まで彼女ができなかったし!」
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