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「ねぇ。私達がした約束、覚えてる?」
俺は一生懸命考えたが、先に優乃ちゃんが言ってくれた。
「私が外国に行く前の日に言ったよね…次に会うときは私を大河君のお嫁さんにしてねって…」
それで俺は約束を思い出した。
「……っ! で、でもまだこ、高校生になるばかりだし! それに俺頼りないし…」
俺は爆発しそうなぐらい慌てていた。
でも優乃ちゃんは泣きながら俺に抱きついてきた。
「私は、大河君が一番なの! 大河君じゃなきゃダメなの!」
優乃ちゃんを泣かした俺が許せなかった。
しかし、それによってその時だけ俺は冷静に言葉を言えた。
「大丈夫だよ…俺は君のそばにいるから…ずっとずっと…離れたりなんて…もうしないから…」
くさいセリフを吐きながら優乃ちゃんを抱きしめる。
優乃ちゃんは泣きながらも笑顔で答えてくれた。
「私も、私もずっとそばにいるよ…だから、絶対に…離さないでね…」
と…
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