入学式

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俺達は着替えた後、朝食を取ることにしたが、気まずく話かけることができなかった。 おそらく優乃ちゃんもそうなんだろう… さっきから何も喋ってない。 そこで俺は、優乃ちゃんの特徴を考えた。 優乃ちゃんの特徴は持ち前の明るさと優しさ、可愛さ。 名字は笠木で、髪はストレートでロングヘアー、目は優しい大きな目で、体はスレンダー。 大抵の男は、優乃ちゃんに寄り付いてくるだろうが、何故か俺を選んでくれた。 特徴を考えていると、いつの間にか朝食を食べ終わっていた。 優乃ちゃんが洗い物をしようとしていたので、俺は慌てて止める。 「いいよ、優乃ちゃん。俺がするから」 「やっぱり何もしないのは悪いから…洗い物ぐらいはやらせて。未来の夫のためだし」 最後に優乃ちゃんは照れながら言った。 俺も思わず照れてしまい慌てて席を立つ。 「カ、カバンを取って来るよ! 洗い物頼むな!」 「はい。分かりました」 優乃ちゃんはおかしそうに笑いながら答え、俺はカバンを取りに部屋に戻った。
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