入学式

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学校は歩いて20分ぐらいかかる所にある。 学校名は豊葉学校。 この町では、結構上位の方らしい… 優乃ちゃんと話しながら歩いていると、後ろから誰かが大声で俺の名前を呼んでいた。 「おーい、大河~!!」 聞き慣れた声に、思わず体を強ばらせてしまう。 引きつった顔で後ろを振り向くと走ってくるのは、やはり光だった。 「彼女と一緒に居るとこ見て、走ってきてやったぜ!!」 なぜか自慢気に言う光。 「余計なお世話だっつーの!!」 腹がたったので言い返してやった。 するとまた誰かが後ろから走ってきた。 走ってきた子は俺と光の幼なじみの女の子…美希だった。 追いつくなり美希は光の頭を叩いた。 「痛ぇじゃんか! 何すんだよ!?」 「アンタこそ何やってんのよ! 大河達の邪魔をしちゃダメでしょ!?」 「ぐ…」 さすがにこれは効いたみたいで、光は反論しなかった。
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