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そこにはキレイな女の子が立っていた。
見知らぬ子だった。
だがどこかで会ったことのあるような感じがした。
「あの…どちら様ですか?」
いつまでも呆けているわけにはいかないので俺は尋ねてみた。
一度会ったら忘れるわけがない…
それが俺の特技だった。
ましてや、キレイな子だったらもっと忘れるはずがない。
そうしたら、女の子はクスッと微笑みながら俺に言った。
「そうだよね。無理もないよね」
ふと俺の追っかけかとバカな想像をしたが、次の言葉で全てがハッキリした。
「久しぶり! 大河君。元気だった?」
大河君?
その呼び方をする子では、あの子しか思い浮かばない…
「!?」
俺は恐る恐る聞いた。
「も、もしかして…優乃ちゃん!?」
すると女の子は笑顔でうなずいた。
俺は呆然としていた…
「と、とりあえず、家に上がりなよ。話は中で聞かせて」
あまりの出来事に俺はそう言うしかなかった…
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