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ささっと物をかたずけて座る場所を確保する。
「どうぞ。飲み物は何がいい?」
「ありがとう。私は何でもいいよ。大河君に任せる!」
そう言われ、俺はお茶の準備をした。
確か優乃ちゃんの好きな物は……あった!
優乃ちゃんはオレンジジュースが好きだったんだよな…
すぐに用意してテーブルに持って行った。
「はい。どうぞ」
そう言い優乃ちゃんにオレンジジュースを差し出す。
すると向こうは嬉しそうに笑ってくれていた。
「ありがとう。覚えてくれてたんだね。私の好きな物を」
俺は少し照れながら聞いた。
「優乃ちゃん。どうして日本に戻って来たの?」
「それはね…向こうが住みずらかったの…それで無理言って日本に戻って来たんだ…」
優乃ちゃんの深刻そうな言葉に思わず気まずくなってしまう。
「そっか…大変だったんだな…」
俺はそう言うしかなかった…
「それでどこに泊まるの?」
「あれ? 聞いてなかった? この家に居候させてもらうんだよ?」
「い、居候~!?」
思わぬ事実に驚いてしまい、優乃ちゃんに事情を聞いた。
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