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騒がしかった1日の終わり
明日の準備をしていたら、いつの間にか夕方になっていた。
「もうこんな時間か…時間経つの早いね」
「晩飯の材料買いに行かないと…優乃ちゃんも一緒に行く?」
俺は尋ねてみると優乃ちゃんはうなずいた。
「うん。久しぶりに街を歩いてみたいし」
「じゃあ、行こうか」
俺はそう言って、2人で買い物に出かける事にした。
近所の公園の前を横切り、優乃ちゃんは懐かしそうに見ていた。
「小さい頃よくここで遊んでたよね。懐かしいな…」
「そうだな。ちょうどこのぐらいまで遊んで、いつも泥んこになって帰ってたよな」
俺がそう言うと、優乃ちゃんはクスクスと笑いながら言った。
「それは大河君だけだよ? 私はちょっとぐらいしか汚れなかったし」
俺は反論できずにいた。
どうしてもこの子には弱いみたいだ…
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