とある神様のお話

神棚の神様

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私の家族は、全部で９人。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんにお母さん、男の子２人に、女の子３人。

今時珍しい大家族です。

私は、あまり裕福ではないけれど、賑やかで楽しいこの家族が大好きです。

ずっと空き家だったこの家に、もう１０年も住んでくれているし、神棚も大事にしてくれています。

たまに、ボールが飛んでくることもありますが、私はこの家族に大変満足しています。

そこで私、この家族に何か幸せを運んで来ようと思っているんです。

１０年という節目の年ですし、何か大きな幸せをプレゼントしたいものですねぇ。

そう考えていた矢先の事です。

寒さがより一層厳しくなった師走のある日、
お父さんが『宝くじ』と言うものを買って来ました。

何でも、当たればお金が手に入るんだとか。

私の家族は、既に一番上と二番目の子が大学に進学しており、三番目の子も来年大学に進学します。

四番目の子は、来年高校に入学し、末の子はまだ小学生で、まだまだかなりのお金がかかるそうです。