きっかけ

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それから女の子は、ジグソーパズルの意味を理解した。 だがやはりピースをあるべき所にはめるのは出来なくて、間違ったのをはめていった。 そのたびに司はそのピースを外し、正しいのを女の子に渡した。 絵が3分の2ほど出来た頃、女の子が再び椅子に上がる。 「うさたんも出てきたね!」 女の子は笑顔で司に笑う。 ―ぐらッ そのとき女の子の乗っていた椅子がバランスを崩し、倒れた。 女の子も一緒に倒れる。 司は慌てて女の子の手を引っ張る。 ―ガッターン 椅子の倒れた音が教室に響く。 女の子は司の小さな体に抱き締められていた。 倒れた椅子と助けた衝撃で完成間近のパズルはバラバラに崩れていた。 「あっ…にゃんにゃんとワンちゃん…消えちゃった…」 「また…作ればいいよ」 司は笑って言った。 女の子は笑顔を返した。 「はあとね、わつきはあとってゆうの」 「俺は西園寺司」 「つ…かさ…??つかさチャン!よろしくね」 やがて 女の子は司に心の安らぎを 司は女の子に幸せな気持ちを 与える存在になった
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