Platonic Love Song

2/9
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
    夕闇の中、自転車を飛ばす   凍てつく風を全面に受けて   グリップを握る手、指先は感覚麻痺   吐く息は白く冷たい炎       微量なライトが冷たく濡れた夜道を照らす       会いたい       全ては この たった四文字の気持ちの為に         【Platonic Love Song】       今日は、今シーズン一番の冷え込み。     なかなか温まらないカイロに苛々しながら窓の外、黒みがかった空を睨み付けた。       「寒い…」       きっと…こんなに冷えるのは、心の寒さも原因なのだ、と、八つ当たりの意を込め尚も空を睨み続ける       それもこれも、   最近ずっと       会えていないからだ       「遼子先輩…」     会いたい…      
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!