万事屋TVィ~

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その男の名は「はしる」という者だった。 はしるの話しでは、今お兄様は新撰組によって拷問をうけている………と生きて帰ってこられるかは分からないと………。 お兄様、どうか帰って来て下さい。 ――私は神に祈っていた。 私のお父様は厳格だった。 女だった私を外の世界に出すのは許さなかった。 私はいつも籠の中の鳥だった。 そんな時私を籠の中から出してくれたのは、お兄様だった。 兄:「真紀、外には素晴らしい世界が広がっている。私は真紀にその世界を見せたいんだ。」 お兄様はお父様の目を盗むんでは、私を外の世界につれて行ってくれた。 ある日、父にお兄様が私を連れだした事がばれてしまった。 父:「お前という奴はぁぁぁぁ!」 バーン お兄様はお父様に殴られた。 父:「今度このような事があったらただではすません!」 バタン お父様が出ていかれ、私はお兄様の近くに駆け寄った。 嬢:「お兄様!!お兄様!!私のせいで……」 兄:「ごめんな、真紀。怖い思いさせて。今度はもっと遠くに行こうな」 そう言って、お兄様は私の頭を優しく撫でた。 優しい、優しいお兄様。 今、何処ににいらっしゃるの。
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