第3話『ファルシオーネ王国』

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王室では、ルシウス探しをラファエルにさせていたカルーアが、部屋で窓の外を眺めていた。 ファルシオーネは天空にある王国の為、地面と雲が同じ位置にある。なんとも幻想的な王国だ。 「今は、ルシウスが王位を継承する権利がある…。ルシウスは聖魔天人では無かったし。あの子にとっては、助かったことだけど…でも…」 意味ありげな言葉をつぶやくカルーア。その時、彼女の皇室の扉をノックする音がした。 こんこん。 「カルーア様。ラファエルです」 「入りなさい」 「失礼いたします。カルーア様、申し訳ございません。ルシウス様は城内には居られませんでした。」 ルシウスが下界への飛んだのに気付いていないラファエルは、カルーアに報告に来たのだ。 「そう。まぁ仕方がないわね。ラファエル、ルシウスは下界へ降りたのよ。貴方も後を追って頂戴。」 「え?でも扉は開いて…あっ!!」 ラファエルは、やられた。と髪を掻いた。そして、カルーアはラファエルにある任務を言い付けた。 「四大天使が1人、ラファエル・エルハザード。汝に人探しを命じます。これは、極秘任務として遂行してください」 カルーアのこの言葉により、今、運命が動き始めた。 第4話に続く
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