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王室では、ルシウス探しをラファエルにさせていたカルーアが、部屋で窓の外を眺めていた。
ファルシオーネは天空にある王国の為、地面と雲が同じ位置にある。なんとも幻想的な王国だ。
「今は、ルシウスが王位を継承する権利がある…。ルシウスは聖魔天人では無かったし。あの子にとっては、助かったことだけど…でも…」
意味ありげな言葉をつぶやくカルーア。その時、彼女の皇室の扉をノックする音がした。
こんこん。
「カルーア様。ラファエルです」
「入りなさい」
「失礼いたします。カルーア様、申し訳ございません。ルシウス様は城内には居られませんでした。」
ルシウスが下界への飛んだのに気付いていないラファエルは、カルーアに報告に来たのだ。
「そう。まぁ仕方がないわね。ラファエル、ルシウスは下界へ降りたのよ。貴方も後を追って頂戴。」
「え?でも扉は開いて…あっ!!」
ラファエルは、やられた。と髪を掻いた。そして、カルーアはラファエルにある任務を言い付けた。
「四大天使が1人、ラファエル・エルハザード。汝に人探しを命じます。これは、極秘任務として遂行してください」
カルーアのこの言葉により、今、運命が動き始めた。
第4話に続く
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