第4話『ルシウス皇子来日』

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片翼の天使。ルディが、セルシアとカイリにお茶を煎れている。 「セルシアさん、カイリ、そろそろお茶にしましょう」 カップにお茶を煎れ、テーブルに置く。セルシアとカイリが席に着こうとしたその時… ガシャーン!! という音と共に、いきなり人が降ってきた。 「うわっ!?」 「きゃっ!?」 「なっなに!?」 そばに居た三人は、いきなり降ってきた人物に目をやる 「一いてて…」 落ちてきたのは、ファルシオーネから降りてきたルシウスだった。ルシウスは宿のテーブルの上に落ちたのだ。 「カ…カップが…ι」 いきなり現われたルシウスに、ルディは放心状態で、粉々になったカップを手に取る。 「お兄ちゃん、カップなんかより、この兄ちゃんがいきなり現われた事に驚いてよ」 3人の目の前には、銀髪のいかにも「国の皇子」といった格好の青年が居る。 「何?この変な格好の人」 セルシアは、見たこともない格好のルシウスを、不思議なモノを見るような眼差しで見る。 「ちょっと!!あんた!いきなり人んちのテーブルとカップ駄目にしといて、何なの!?」 カイリがルシウスに詰め寄る。 「は?」 「っていうか、いつまでテーブルの上に居るのよ!!いい加減下りなさいよ!」 ああ!と気付いたようにルシウスはテーブルから下りる。
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