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片翼の天使。ルディが、セルシアとカイリにお茶を煎れている。
「セルシアさん、カイリ、そろそろお茶にしましょう」
カップにお茶を煎れ、テーブルに置く。セルシアとカイリが席に着こうとしたその時…
ガシャーン!!
という音と共に、いきなり人が降ってきた。
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
「なっなに!?」
そばに居た三人は、いきなり降ってきた人物に目をやる
「一いてて…」
落ちてきたのは、ファルシオーネから降りてきたルシウスだった。ルシウスは宿のテーブルの上に落ちたのだ。
「カ…カップが…ι」
いきなり現われたルシウスに、ルディは放心状態で、粉々になったカップを手に取る。
「お兄ちゃん、カップなんかより、この兄ちゃんがいきなり現われた事に驚いてよ」
3人の目の前には、銀髪のいかにも「国の皇子」といった格好の青年が居る。
「何?この変な格好の人」
セルシアは、見たこともない格好のルシウスを、不思議なモノを見るような眼差しで見る。
「ちょっと!!あんた!いきなり人んちのテーブルとカップ駄目にしといて、何なの!?」
カイリがルシウスに詰め寄る。
「は?」
「っていうか、いつまでテーブルの上に居るのよ!!いい加減下りなさいよ!」
ああ!と気付いたようにルシウスはテーブルから下りる。
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