第4話『ルシウス皇子来日』

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「あんたそもそも誰なの?」 カイリは指を差しながらルシウスに詰め寄る 「カイリ!!」 それをカップを片付けながら、止めるルディ。 「なによ?お兄ちゃん」 「いきなり詰め寄るのはやめなさいι相手に失礼ですよ!それに、その人は、服装からして、どこかの国の身分の上な人みたいだし…」 たしかにルシウスの服装は王冠にマントといった、いかにもと言った服装だ。 「なにあんた王子なの?…その王子さまがなんでいきなりうちのテーブルの上に落下してくるのよι」 「それがさぁ!!ファルから下界に降りるときに、ちょっと失敗しちゃってさぁ」 ルシウスは頭を掻きながら苦笑する。下界に降りる際には、降りる場所をきちんと把握しておかないといけない。彼はそこを失敗したのだ。 「で?皇子さんは、何処の何ていう人なんですかぁ?」 半分馬鹿にしたような感じで、カイリはルシウスに問う。 「僕はルシウス。ルシウス・ファルシオーネ。ファルシオーネ王国の第一皇子だ」 「ファルシオーネ?」 3人が声を揃えて顔を見合わせる。 「お兄ちゃん知ってる?」 「さぁ…聞いたことないなぁ。この辺の国じゃないんじゃないかな?」 「ファルシオーネは、天空大陸だからね。地上にはないんだよ」
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