65人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
「あんたそもそも誰なの?」
カイリは指を差しながらルシウスに詰め寄る
「カイリ!!」
それをカップを片付けながら、止めるルディ。
「なによ?お兄ちゃん」
「いきなり詰め寄るのはやめなさいι相手に失礼ですよ!それに、その人は、服装からして、どこかの国の身分の上な人みたいだし…」
たしかにルシウスの服装は王冠にマントといった、いかにもと言った服装だ。
「なにあんた王子なの?…その王子さまがなんでいきなりうちのテーブルの上に落下してくるのよι」
「それがさぁ!!ファルから下界に降りるときに、ちょっと失敗しちゃってさぁ」
ルシウスは頭を掻きながら苦笑する。下界に降りる際には、降りる場所をきちんと把握しておかないといけない。彼はそこを失敗したのだ。
「で?皇子さんは、何処の何ていう人なんですかぁ?」
半分馬鹿にしたような感じで、カイリはルシウスに問う。
「僕はルシウス。ルシウス・ファルシオーネ。ファルシオーネ王国の第一皇子だ」
「ファルシオーネ?」
3人が声を揃えて顔を見合わせる。
「お兄ちゃん知ってる?」
「さぁ…聞いたことないなぁ。この辺の国じゃないんじゃないかな?」
「ファルシオーネは、天空大陸だからね。地上にはないんだよ」
最初のコメントを投稿しよう!