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話をしながら、ルシウスは椅子に腰掛ける。そして3人を見ながら、ところであんた達は?という表情をする。
「私はルディ・エトルリアンといいます。貴方が落ちてきたのは、私の経営する宿なんです」
「あたしは妹のカイリ。言っとくけど、あたしは皇子だろうが、姫さまだろうが、礼儀をしらない奴には、敬語つかったりしないからね」
ふん!といった感じで自己紹介するカイリ。ルディはルシウスに目で謝る。
「まぁ…いいけどιで?そっちの黒髪の子は?」
一人、まだ惚けてるセルシアをルシウスが見る。それに気付いたセルシアは、はっとして、口を開いた。
「あっ…あたしは、宿泊客です。セルシア…スコティッシュ」
「ふーん。君、可愛いね。」
ルシウスはセルシアに近付き、彼女の長い黒髪に触れながら、笑いかける。
「えっ…あの…?」
「ねぇ!ここって宿屋なんだろ?僕も泊めてよ。ついでになんか服、貸してくれない?」
セルシアの髪を撫でながら、ルディに交渉するルシウス。
「えぇ。それは構いませんけど。私の服で良ければ…」
「その前に、セルシアを口説くのやめてあげてよ。皇子って女口説くの好きなわけ?」
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